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【セミナーレポート、問題を一切扱わないセラピー】

以下は、過去の公式メールマガジンから抜粋したものです。(執筆はチーフディレクター・宮本が行っています)

ソリューション・フォーカスト・アプローチ実践講座のセミナーレポートになります。「ソリューション・フォーカスト・アプローチ」というのは、NLPの兄弟分のようなセラピー技法で、NLPと同じく、ミルトン・エリクソンのセラピーを解析することから生まれました。

(抜粋ここから)

早くも2012年の1ヶ月目が終わりましたね。あなたはどんなスタートを切られましたでしょうか。

私は「ソリューション・フォーカスト・アプローチ実践講座」という講座の運営が今年初のイベントでした。

「ソリューション・フォーカスト・アプローチ(以下SFA)」は「問題を一切扱わず、解決のみに焦点を当てる」というユニークな手法で、その内容もたいへん興味深かったのですが、講師の白木孝二先生が語られた「セラピーやカウセリングにおける、そもそも論」みたいなお話もまた非常に勉強になりました。おそらく受講者様も同感なのではないかと思っております。

白木先生はなかなかトンガった方でございまして(笑)、「歯に衣きせぬ発言」というのがピッタリなレクチャーでした。

ときおり「グサり」と来るものもありましたが、その大半が「確かに言われてみればごもっとも」、「こういう“まっとう過ぎるくらいまっとうな事”を言ってくれる人はあまりいないよな」というものばかりでした。

というわけで、本日は白木語録(!?)をセミナーレポートとしてお届けします。

白木先生はブリーフ・セラピーおよびSFAを日本で初めてアメリカから持って来た方で、レクチャーは主にSFA生みの親である「インスー・キム・バーグ&スティーブ・ ディシェイザー」の統計論や、白木先生が「発達障害」の支援プログラムとして採用しているRDI、およびその臨床経験が基になっています。

※繰り返しになりますが、SFAとはソリューション・フォーカスト・アプローチのことですよ~。

(白木語録ここから)

【1】「過去」、「問題」は言い訳でしかない!?

SFAでは、クライアントが問題を語り出したら、基本的には無視します(笑)。「へえー」とか「それは凄いですねー」くらいは言いますが、それで終りです。

「で、未来にどうなりたいの?」という会話に持って行きます。

クライアントは色々言いますが、結局「今が不幸せ」なだけなのです。その証拠にSFAのセッションで「今の幸せ度合い」が高まると、過去や問題の事を語るのをやめます。

「それでもなお、どうしても問題を語りたい」というクライアントには「問題を語ることで何が得られるのか」にフォーカスしてセッションを進めます。

【2】「なんとか生きてる」も立派な解決

「で、未来にどうなりたいの?」と質問した際、「未来への展望なんて無い。未来のことなど考えたくもない」というクライアントさんがいます。

その際は「過去の解決(既にある解決)」を引き出していきます。

「過去の幸せだったときのこと」や「今ほど悪くなかったとき」について
「何が今と違ったのでしょうか?」とか
「そのとき特に心がけていたのはどんなことですか?」、
「工夫していた点はどんな点ですかね?」とか
「その時どんなものが見えていて、聞こえていましたか?体の感覚はどんなふうでしたか?」
と根堀り葉堀り聞くのです。

なかには「過去もずっと真っ暗だった。解決(ポジティブなこと)なんてひとつも無かった。ずっと死にたいと思っていた」というモードになっているクライアントもいます。

その時は徹底的に「解決」のハードルを下げるのです。「なんとか生きてる」ことも「解決」とみなします。

「確かにそうですよね。大変でしたね。普通なら自殺していてもおかしくないような状況を体験されていたかと思うのですが、それでも思い留まってらっしゃれたのはどんな動機があったからなんですかね?」

というふうな会話を行うのです。SFAでは「人生バラ色」みたいな状態だけを「解決」と定義づけることはしません。「なんとか日常生活を行えている」ことも立派な解決と捉えてそこを膨らませるのです。

【3】「問題フォーカス」とDNA

人間は進化の過程で「危機を察知しなければ命に関わる」という状況を長く続けてきたので、DNAの仕組み上、問題や危機にフォーカスするクセを持っています。

それを分かった上で、セラピスト側も「クライアントの問題」に引きずられないようにする必要があります。

【4】下手に問題に触るな

SFAでは、「クライアントが言いだすまで絶対に問題に触れるな」という鉄則があります。

問題というのは、言ってみればパンドラの箱です。人間、つつけば問題なんていくらでも出てくるものだし、それにフォーカスしだすとキリなくフォーカスできます。

「セカンド・レイプ」という言葉があります。レイプされた女性が警察などで根堀り葉堀り事情聴取されて、レイプを2次体験してしまうのです。

極端な例ですが、クライアントの問題に触れるというのは、これと同じことなのです。

ですから、セラピストはクライアントが言わない限り一切問題について質問などしてはいけません。

【5】虐待のケース

「問題に触れるな、解決だけにフォーカスしろ」と言っても例外はあります。やはり、虐待によるトラウマのケースは体験そのものを癒していく必要があります。正直なところ、そういったケースにはSFAは向きません。

これは余談ですが、虐待のケースを扱うのはあまりお薦めしません。専門機関を紹介するのも立派な選択肢のひとつです。私もそういったクライアントを持っていたときがありますが、同時に抱えて良いのは2、3人が限界だと思います。

ミラー・ニューロンなどと呼ばれることもありますが、人間には「目の前にいる相手の鏡になろう」と反応する神経があります。

例えば、相手が右手を上げたら、「自分も右手を上げたくなる」というような反応をする神経があるのです。つまり、目の前の相手の筋肉や臓器の動きをコピーします。「感情」はつきつめると「臓器の反応の複合体」だと私は思っているので、感情までもが自分の中にコピーされてしまうのです。

その一定量が越えたら確実に体を壊します。でも、この業界の方は真面目で優しいから体壊すまでやってしまうんですよね。

でも、考えてもみて下さい。その感情(※注:臓器の反応の複合体)は、今度はあなたの別のクライアントにコピーされるのです。これはプロの仕事ではありません。

私は冷たい人間です。そういう例を扱う場合は、セッション後に一切そのことを考えないし、ましてや話題になど絶対しません。

飛行機の酸素マスクの話を知っていますか?

飛行機で非常事態が起こると、酸素マスクが上から出てきます。その際のアナウンスは

「老人や子供と一緒の方は、その方達に先にマスクをつけてあげて下さい」

ではないのです。

「老人や子供と一緒の方は、あなたがまず先にマスクをつけて下さい」

なのです。

【6】スーパーシュリンクスの研究

SFAの創始者やブリーフセラピスト達が行った研究に「スーパーシュリンクス(=卓越した精神科医たち)」というものがあります。

ハイパフォーマンスなセラピストや精神科医達の共通点を探ったのです。結果のひとつには

「セラピーの成果は結局、個人の力量(クライアントとの信頼関係構築力やフィードバックを適切に集める能力)によるもので、特定の技法がパワーを持つわけではない」

というものがあります。ですから、「SFAが一番」というワケではありません。個人の力量さえあれば古典的な精神分析だろうがNLPだろうがロジャーリアンのカウンセリングだろうが何でも良いのです。

今の話に関連してSFAでは、クライアントからのフィードバックを大事にします。セッション後、必ずクライアントにセッションを評価用紙で採点してもらうのです。

ここで「100点満点」のような評価が貰えたからと言って喜んではいけません。そういった場合はかえって危険です。クライアントがあなたに物を言えない状況だからです。

スーパーシュリンクスの研究結果では、

「スーパーシュリンクス達はセッションの早い段階でクライアントからネガティブなフィードバックを貰っている」

という事実もあるのです。

とにかくクライアントからセッションの改善点を引き出して下さい。これを早い段階で行わないと、ズレたままセッションを重ねてドンドン遠くの方へ行ってしまうことになります。

また、クライアントの多くは普段「自分の好みに徹底的に合わせてもらう」という事を経験していないので、強力なラポール構築にも繋がります。

※宮本注:このプロセスのみは徹底した「問題フォーカス」であるのも興味深い点ですね。

もうひとつの研究結果では、

「スーパーシュリンクスと凡人達の差は“練習量”だった」

という、当たり前のことも分かっています。

皆さん練習しないんですよね。今日みたいにワークショップへ来ても日常で実践する人ってほとんどいないですよ。まあ、講師としてはそういう参加者が多い方が儲かるから良いんですけどね(笑)。練習して下さい。

SFAは質問によってセッションを組み立てますが、「的確なタイミングで的確な質問をする」というのはスポーツみたいなものです。そのタイミングや口の動きを脳の特定の部位に叩き込む必要があるので、今日習った質問を繰り返し1人で言って練習して下さい。

【7】ラポール構築のための世間話はいらない

多くの心理学やカウンセリング技法では「ラポール構築」が大事なものとされていますが、SFAでは重要視しません。

「クライアントと仲良くなってどうするんだ、早く仕事しろ」というスタンスなんですよね(笑)。

SFAではクライアントとの会話を3つに分類します。

1:解決にフォーカスした会話
2:問題にフォーカスした会話
3:そのどちらでも無い、どうでも良い会話(世間話など)

SFAでは1の会話のみを行います。

私はセッションするとき、天気の話も「その服、素敵ですね」という話もしません。たまに「ここの場所スグに分かりました?」くらい聞くこともありますが、すぐにセッション本番をスタートします。

クライアントは友達を求めているケースが多いので、仲良くなると「カウンセラー」ではなく「友達」になってしまうのです。

SFAではクライアントを「一緒に仕事をするパートナー」と位置付けます。SFAをやるのであれば「友達」ではく、「ビジネスパートナー」としての仕事をして下さい。

※宮本注:SFAの場合、「ソリューショントーク(解決のトーク)」というものをメインにセッションを進めていくのですが、そのトーク自体がクライアントの価値観を引き出し足り、寄り添うような内容になっているため介入そのものがラポール構築になっています。

【8】あらゆる場面においてクライアントが正しい

■参加者さんの質問:

基本的にSFAのセッションは「質問」のみで進めて行く、という事だったのだと思うのですが、質問されるのが苦手なクライアントもいると思います。その見極めはどのように行えば良いのでしょうか。

■白木先生の答え:

あらゆるケースで「なんか怪しい」と思ったらクライアントに聞いて下さい。
「あのー、○○みたいなやり方で大丈夫でしょうか?」と。

あなたが予想したり見極めたりしないで下さい。たいてい間違ってますから(笑)。

SFAの前提には「答えは全てクライアントが持っている」、「クライアントは常に正しい」というものがあります。

スーパーシュリンクスの研究では「キャリアが長いカウンセラーほどパフォーマンスが下がっていく」ということも結果として出ています。キャリアが長くなると、「自分の見立て」を過信してしまうのです。

ですから分からないことはクライアントに聞いて下さい。

「質問が嫌いなクライアント」ですが、基本的には自分から悩みを解決したくてカウンセリングに来ている人で、そういう人はいません。

ただ、本人が望まずに親や周囲の人から無理矢理連れて来られた場合、セッションそのものにヤル気がありませんから質問も嫌がります。

こういったケースは、本人がその状況を問題だと思っていないので、その状況を「問題だ」と思っている人、つまり親や周囲の人をカウンセリングをするのも選択肢のひとつです。

※宮本注:「クライアントの動機」についての補足ですが、エリクソン催眠の大家であるトーマス・コンドンさんが以前に個人カウンセリングのみを年中やっていたとき、電話予約の時点でクライアントにいくつか質問してみて、「変化への動機」が感じられなかった場合はセッションを断るか、「2ヵ月後」など少し遠くにセッションを設定して、その間に動機が高まるような宿題を出したりしていたそうです。『「クライアントの変化への動機」がセッションにおいて最も重要。それが無ければスーパーセラピストでもセッションを成功させることはできない』とコンドン氏は語ります。

【9】セラピストに出来るのは13%

これは論文も発表されていますが、バリー・ダンカン(Barry Duncan)の調査によると、クライアントが変容に至るまでのプロセスで、セラピストが影響を与えれるのは13%です。

つまり、約9割はセラピーと関係無いところでクライアントは勝手に良くなっていくのです。それくらい変化というのは色々なものが複雑に絡み合って起こります。

SFAでは「そういうことも起こりえる」という前提に立って、セラピストが意図しない変化が起こっても、「それを受け入れ伸ばす」ということをします。

得てして経験のあるカウンセラーほど自分の治療計画に合った変化以外は受け入れないものです(笑)。

例えば、クライアントが2回目のセッションに来た時、自分が意図した事と全然違う方面でポジティブな変化が起こった場合、「どうやってそれをやったんですか?」、「どんなことを工夫したのですか?」というソリューショントークをくり返し、「じゃあそれをもっとやりましょう」とするのがSFAです。

このとき、もの分かりの良いセラピストになってはいけません。

上手く行ったことの理由、やり方、状況など「解決」に関することは根堀り葉堀り聞くのです。クライアントが言ったひとつのことに対して30分は質問し続けれないとダメです。

※宮本注:バリー・ダンカンの統計では「セラピーそのもの」で出来るのは13%、となっており、セラピストの周辺にいる「ケースワーカー」や「病院」、「療養施設」などは除外された数値になっています。ということは、「良質なケースワーカーや病院、施設を知っている」ということもセラピストの実力と言えそうです。

(白木語録ここまで)

いかがでしたたでしょうか。おそらくセミナー受講者さまと同様「目からウロコ」という箇所が沢山あったのではないかと思います。

今回ご紹介した考え方はセラピーの場面以外にも活用できそうなものばかりですので、是非、あなたの日常をさらに豊かにするためにお使い下さい。

(抜粋ここまで)

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