NLPは、「スキルが大切なのではなく、それを使う人(ガイド)のプレゼンス(存在感、あり方)が大切なのである」ということは、クリスさんからいただいた最高の学びであったと思います。

最上雄太さん
★米国NLP協会認定トレーナー
★株式会社イデアス取締役CEO 人材開発プロデューサー・研修講師
★1970年山形県山形市生まれ。「学び」のプロフェッショナルとしてマネジメント従事者を対象とした企業研修や公開セミナーを全国で展開中。専門分野は、マネジメントとリーダーシップ。
★青山学院大学大学院社会情報学研究科にて『学習学』を履修し、「学び」の探求を継続中。

- 宮本
- ご受講されたきっかけをお教え下さい。
- 最上さん
-
やるからには(NLPを学ぶからには)最後まで学びたい。と思ったからです。
マスターの次のNLPの学びとしては、他の選択肢もありましたが、単に資格を取るためではなく、「学び」というものをじっくり考えたかったので、クリスさんのコースにしました。
- 宮本
- 実際にご受講されてみて、いかがでしたでしょうか?
- 最上さん
-
初日から数日は、まさしく混乱の連続でした。
いまやっていることが何につながるのかについて、クリスさんは、「私自身の知識や経験を越えた何かを目指してやっているのだろう」ということはわかるのですが、正直整理のつかないことが多かったということが印象に残っています。
前期の終盤には、不思議なことに、何か「しっくりくる」感覚がありました。
そこで何を学んだの?と聞かれても、答えられない何かです。そこから後期までの時間があることで、それを消化して自分の中に取り込むことができたと感じます。
いま思えば「学んだ」というより「学んでいた」、「学ぶようにガイドされていた」という表現が良く合います。
何かの知識を得た。というよりも、「学びのOS」と言うべきものをインストールされた。というような感じです。それら一連の起きたこと全てが、インパクトあることであり、“人が学ぶことは、こういうことなのか”ということを体験しながら学ぶことができました。

- 宮本
- NLPトレーナーコースで学ばれたことを、ご自身の普段の活動にどのように活かしてらっしゃいますか?
- 最上さん
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私は企業研修講師として仕事をしていまして、マネジメント従事者の意識と行動を変化させるために、クリスさんから学んだ『「学び」という変化(言い換えれば他者に対する影響力)を与えるガイドとしてのふるまい』全般に生かしていると思います。研修設計、研修運営、など全てです。
企業研修においては、先生・講師という上からの立場ではなく、受講者の学びや変化のガイドとして研修の場に立ち、「教える」のではなく、しかるべき意識と行動の変化に「招待する」ということを実践しています。
ありがたいことに「こんなに楽しいマネジメント研修ははじめてだった」という声をよくいただきますし、人事部・教育担当の方には、「知識やスキルを教える講師は沢山いる。意識や行動に働きかける(最上のような)講師は極めて少ない」と言われます。あと「オブザーブすることが楽しい研修です」とも(笑)
NLPコースにおいては、そのようなガイドとしての存在感をマネージャーやリーダーとしての存在感に応用していくことをコースで学ぶことに大切な軸としています。
加えて、私が主催するNLPコースにおいては、その『「学び」という変化(言い換えれば他者に対する影響力)を与えるガイドとしてのふるまい』を、NLPを通して、マネジメント従事者に伝えています。
- 宮本
- クリスティーナ博士についての印象は?
- 最上さん
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コースは14日間ですが、この間、長いセラピーを受けたような感覚があります。その瞬間は実際わからないことがとても多いのですが、言葉で理解する以上の物をクリスさんは何かメッセージとして発していて、それを無意識にうけとっている。
私自身の感覚を思い返せば、クリスさんの言葉を聞くことで「学ぶ」ということと平行して、「自分は何者か?」を問い続けていたような気がします。「自分は何を目指し、どのように人とかかわり、どのようなやくわりを果たしていくのか」このような、自分にとって意味深く価値の高い崇高な「問い」を、愛情を持って語りかけていただいた、「いままで出会ったことのない存在感の人」でした。正直な言葉としては「この人は何者?」です(笑)

- 宮本
- 本講座の学びを元に、どのような「思い」を持ってトレーニングを提供されていますか?
- 最上さん
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NLPは、「スキルが大切なのではなく、それを使う人(ガイド)のプレゼンス(存在感、あり方)が大切なのである」ということは、クリスさんからいただいた最高の学びであったと思います。それらは、確実に私の提供する研修やNLPコースに生かされています。
人は一人一人の個性や持ち味があり、そのような個への尊重、尊敬の気持ちを、影響を与えるべき人がどの位本気で持っているか、それが表面的ではなく、心から人の成長を信じることができているか。ということは、私自身のいまの講師やトレーナーとしての中核にあると感じています。
人は成長するようにできている。そのためのガイドとして、どのようにかかわることができるかを愚直に追求し続けるという。頑固な(笑)姿勢を、クリスさんからインストールされてしまったな。と思います。
これらのことが、いまや私の血となり肉となってしまいました。
- 宮本
- まさに今最上さんがおっしゃった事こそがクリス博士が伝えてらっしゃることの本質だと思います!こういった意図を持ったトレーナーさんが増えていくことが私達の喜びでもありますので、とても嬉しく思います。本日は興味深いお話をありがとうございました。
チーフ・ディレクター宮本より
普段から常にマネジメント従事者さんとお仕事されているだけあって、お話していると「とにかくクレバー」なのが伝わって来るトレーナーさんです。NLPのスキルがパワフルにワークするのは、ひとつひとつの概念を構造的に理解・実践できてこそ、だと思いますのでこういったトレーナーさんから学ぶ意義はそんなところにあります。また、クリスさんが持つ「人と向き合うための本質的な部分への共感と理解」が重なって、最上さんらしいスタイルを作り上げているのも魅力です。
最上さんは「マネジメント従事者限定」「集中学習」が特徴の『NLP18日間コース』を開催してらして、リソースパーソンも受け入れています。「普段のマネジメントに生かしたい」、「リーダーとしての存在感や影響力を養いたい」と考える方向けの、かなりこだわったNLPコースを提供されていますので、ご興味のある方は「NLP18 イデアス」というキーワードで検索してみて下さいませ。